中古ロボット活用のメリットとデメリット
現在、産業用ロボットの中古・再生ロボット世界市場は2021年時点で17億3720万米ドルでしたが、順調に続けており、
2028年には36億1,890万米ドルまで成長するといわれております。
当然、日本国内での市場も広がりを見せておりますが、中古ロボットを活用するメリットとデメリットをご紹介していきます。
目次
1.中古ロボットとは
2.中古ロボット活用のメリット
3.中古ロボット活用のデメリット
4.中古ロボットを買いたい、売りたい場合
1.中古ロボットとは
製造業で活用されていたロボットを引き取り、活用できる状態にして販売されるものとなります。
産業用ロボットは一般的に10~15年程度活用されることが多い耐用年数の長い生産設備ですが、
場合によっては「 想定していた償却期間が終了した 」「 試作で活用していたが不要になった 」などといった様々な理由で
3~5年で役目を終えてしまうことも少なくありません。
そういったものが中古市場に出回ることで、廃棄されることなく新たに再利用されることで、環境負荷軽減にも繋がる事業となります。
2.中古ロボット活用のメリット
そんな市場が拡大している中古ロボットを活用するメリットについてご説明いたします。
メリット
1.導入コスト削減
1.中古ロボットは新品に比べて大幅に安価で、おおよそ新品価格の50~70%の金額で購入が可能です。
1.その為、導入コストを抑えることができ、その予算を周辺機器や導入後の教育に回すことができます。
2.短納期での導入
2.新品のロボットは発注後、通常2~4か月程度の納期が必要ですが、
2.中古ロボットは通常、在庫としてすでに市場に出回っているため、発注から納入までのリードタイムが短く、迅速な導入が可能です。
3.即時利用可能
3.中古ロボットは通常、以前のユーザーが一定期間使用した後に販売されるため、初期設定が終わっていることがほとんどです。
3.その為、導入後、比較的すぐに使用を開始することができます。
3.中古ロボット活用のデメリット
続いて反対に中古ロボット活用のデメリットについてご説明いたします。
デメリット
1.販売保証やアフターサポートが限られる
1.中古ロボットは現状渡しでの取引がほとんどで、新品と比較した際、保証期間が短い・もしくは全く無いことがほとんどです。
1.また、購入したロボットの年式があまりにも古い場合、部品供給期限切れで、故障発生時に修理不可となる場合もあります。
2.メンテナンスコストの増加
2.使用者の扱い方やメンテナンスの状態にもよりますが、過酷な環境で使用されていた場合、
2.部品の摩耗や劣化が進んでいる可能性があります。これにより、修理やメンテナンスの頻度が増え、
2.結果的にメンテナンスコストがかさむリスクがあります。
3.性能が最新型に比べ劣る
3.中古ロボットは最新技術を搭載していない場合があり、新しい機能や性能が必要な場合は不十分となる可能性があります。
3.特に、AIやIoT対応などの新技術が求められる場合には、アップグレードが必要になるかもしれません。
4.中古ロボットを買いたい・売りたい場合
中古ロボットの導入は、コストや導入スピードの面で大きなメリットがありますが、
購入後の故障リスクやメンテナンスコストの増加といったリスクも伴います。
導入を検討する際は、ロボットの状態やサポート体制、使用環境に適した機能が備わっているかを十分に確認することが重要です。
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