Question

FANUC製ロボットのグリスの鉄粉濃度はどのように計測するんですか?

Answer

FANUC製のグリス鉄粉濃度は減速機のグリス交換時に実施致します。排出したグリスを専用の測定用ケース(サンプルケース)に必要量採取し、そのケースをグリス鉄粉濃度測定器(コスモス電機製SDM-72)に挿入してグリスの鉄粉濃度を測定致します。グリス中の鉄粉濃度値が0.1%以上だった場合は、ベアリング内外輪、玉にフレーキングと呼ばれる表面がうろこ状に剥がれるような異常が発生している可能性が高いと判定できたり、グリス中の鉄粉濃度値が0.051~0.099%だった場合はベアリング内外輪の嵌合部の変形摩耗、小フレッティングといわれる嵌合部の表面に酸化摩耗粉が発生し、少し固着状態になる異常が発生している可能性が高いことがわかります。このようにグリス交換の際に、排出したグリスの鉄粉濃度を測定することで、故障が発生する前に減速機の異常を察知することができます。弊社ではこのグリス鉄粉濃度測定を含んだFANUCロボットの点検やグリス交換等や、グリス鉄粉濃度測定のみを無料で行うキャンペーンを適宜行っておりますので、ご興味のある方は下記URLより弊社公式HPをご覧ください。

https://www.shoeitechno.co.jp/