Question

ファナック製ロボットのティーチングについて

Answer

ファナック製産業用ロボットのティーチングは、ティーチングペンダントと呼ばれるツールを用いて行うティーチング方式となります。

ティーチングペンダント上に各軸の動作方向が記載しているボタンがあり、それを使用することで直感的に操作を行うことができます。

特徴としてはレジスタと呼ばれる機能を利用してティーチングを行う点です。

レジスタ機能とはある位置を基準として登録し、その基準点から次のポイントまでどれだけXYZ(上下左右)方向が離れているか

数値を入力するだけでポイント登録ができるという機能です。

この機能の利点はPC上でのティーチング”オフラインティーチング”機能への適正が高いことにあります。

PC上で正確なティーチングプログラムの作成が可能となり、作業工数を軽減することができるのです。

産業用ロボットのティーチングを業務にしている松栄テクノサービスの具体例をご紹介しますと、

先日、自動車部品工場のプレス間搬送にファナック製のロボットのティーチングを行いました。

プレス間でワークを真空吸着させ搬送するティーチングのポイントは、座標登録やプレイバックもそうですが、

プレス間で発生しうる設備とワークの干渉のためのエリア監視が特徴になります。

従来は専用機のローダーで搬送をしていたのですが、専用機ということでメンテナンスパーツの生産体制や

修理コスト自体も特定の企業に依頼しなければなりませんでした。

ファナック製のロボットを採用することで、汎用ロボットでの搬送により、修理やメンテナンスパーツなどを安定させることができる上に、

ワークの変更が起こった時でも、吸着パットやティーチングなどのプログラム変更によって設備投資費を抑えることができます。