産業用ロボット特別教育とは?
目次
1.産業用ロボット特別教育とは
2.産業用ロボット特別教育の受講費用
3.産業用ロボット特別教育を受講する為に
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1.産業用ロボット特別教育とは?
産業用ロボット特別教育は、厚生労働省の定める労働安全衛生法に基づき、産業用ロボットを操作・教示・保守点検などを行う際に、
労働者の安全を確保するために受講が義務付けられている教育です。
産業用ロボットは大変便利な機械であると同時に大きな動力をもった危険な機械であるため、
誤操作や事故が発生すると重大な災害につながる可能性があります。
そのため、特別教育を通じて労働者にロボットの安全な操作方法や危険回避手段を習得させることが義務付けられています。
産業用ロボット特別教育の目的
産業用ロボット特別教育の主な目的は、以下の3つとなります。
- 安全意識の向上:作業者がロボットの取り扱いに伴う危険性を理解し、適切な対処方法を学ぶことで、安全意識を高めること。
- 労働災害の未然防止:正しい取り扱い方法や安全装置の使い方を習得することで、操作ミスや労働災害の発生を防ぐこと。
- 法令遵守:労働安全衛生法に基づく特別教育を受けることで、法令を遵守し、事業者としての責任を果たすこと。
つまりこの特別教育を受けることで、産業用ロボットを扱う方は、安全に業務を実施できるようになり、
産業用ロボットに起因する労働災害の未然に防止することが大きな目的となります。
産業用ロボット特別教育の概要
1.対象者
- 教示作業を行う方:産業用ロボットの動作範囲内で動作をプログラムするための教示・ティーチング(操作)を行う方。
- 保守・点検作業を行う方:産業用ロボットの動作範囲内で点検や修理・部品交換等の保守作業を行う方。
2.教育内容
2.産業用ロボット特別教育は、 教示等 と 検査等 の2種類存在し、
2.各々が労働安全衛生規則により 学科教育 と 実技教育 で構成されています。
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産業用ロボット教示等特別教育
- 受講対象者 :産業用ロボットの動作範囲内でロボットの動作プログラムを教示(ティーチング)する方
- 学科教育の内容:産業用ロボットに関する知識、産業用ロボットの教示等の作業に関する知識、関係法令 を7時間以上
- 実技教育の内容:産業用ロボットの操作の方法、産業用ロボットの教示等の作業の方法 を3時間以上
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産業用ロボット検査等特別教育
- 受講対象者:産業用ロボットの動作範囲内でロボットの修理・点検などの保全活動をする方
- 学科教育の内容:産業用ロボットに関する知識、産業用ロボットの検査等の作業に関する知識、関係法令 を9時間以上
- 実技教育の内容:産業用ロボットの操作の方法、産業用ロボットの検査等の作業の方法 を4時間以上
2.産業用ロボット特別教育の受講費用とは?
産業用ロボット教示等・検査等特別教育は各都道府県の労働基準連合会で主に開催しておりますが、
開催日数が少なかったり、そもそも座学項目のみの開催で実技項目を受講することができない場合がございますのでご注意ください。
受講費用は、座学・実技どちらも開催している講習で1名あたり30,000円~40,000円前後であることが一般的です。
ただ安川電機様、ファナック様等のロボットメーカー様は産業用ロボット特別教育と併せて、
ロボットの操作講習を行っていることもあり、受講費用が100,000円前後となっている企業様もお見えです。
受講される目的が ” 特別教育の受講資格取得 ”のみなのか ” ロボットの操作方法も覚えたい ” といったものなのか
明確にし、目的に応じた講習を選択することが重要となります。
3.産業用ロボット特別教育を受講する為に
” 3. 産業用ロボット特別教育の受講費用とは ” で記載している通り、各都道府県の労働基準連合会で定期開催しておりますので
各地域ごとに受講されたい場合は、都道府県ごとの労働基準協会のHPにてご確認頂くことをお勧めいたします。
ただ協会によっては座学講義のみの開催となっている場合や、教示等・検査等のみの開催となっている場合がありますので
講習内容を必ずご確認ください。
又、弊社でも産業用ロボット教示等・検査等特別教育を毎月定期開催しております。
愛知県、静岡県、埼玉県。宮城県で定期開催しておりますので、ご興味のある方は下記リンクよりご確認ください。
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