2012年03月19日
実学習
“アンダーカットの発生”による品質不具合について
アンダーカットの発生については、溶接速度が速すぎたり溶接電流値が高すぎることにより、溶接ビードの止端部に沿ってアーク等によって母材がえぐられ、溝となって残ってしまう事が考えられ、溶融池の凝固する速度より溶融池の移動する速度の速い場合に発生します。
<ビード写真>
溶接速度を遅くし溶接電流値も低くし、アーク電圧も若干低めに設定します。
対策方法としては、溶接速度を遅くし溶接電流値も低くし、アーク電圧も若干低めに設定します。さらにウィービングを行う事も防止方法の一つですが、その幅が大き過ぎてもアンダーカットを生じる事があるので、要注意です。溶接効率を上げる為に溶接速度や溶接電流値を過度に増加させると、形状的な欠陥が発生しやすくなるので、適正な施工条件を選択する事が重要となります。
<マクロ断面詳細>