2012年07月11日
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ラストメンテのお話し(3回目)です。
Point 2は、パワーサプライ交換です。
産業用ロボットで、パワーサプライとは、制御装置内の基板等にDC5VやDC12Vを供給する装置です。解りやすくDC電源と言ったりします。
なぜ、ラストメンテでDC電源を交換するのか?!?(・_・;?
部品供給期限が来てから故障して困るのは、ロボットを構成している部品の中で、重要な役割りを担っているメインCPUやサーボCPUが故障する事です。
故障無く稼働している今、DC電源を交換する理由ですが・・・コレは自分の考え方ですが・・・σ(^_^;) メインCPU等に使用されている電子部品よりDC電源で使用されている電子部品の方が安価で経年劣化も起こりやすい物だったりします。
長い間稼働している設備で、心配になってくるのが、DC電源の故障という訳です。DC電源の故障の仕方は例えば、5Vが低く出力したり、0Vになったりする事もあります。コレは交換で大丈夫です。DC電源は意外と供給終了後でも手に入ります。
怖いのは、定格以上の電圧が出力してしまう故障の仕方です。5Vが10V出たり、12Vが30V位出てしまったり、DC電源が正常なら高く出力するとトリップする形で保護が働く事も考えられますが、残念な事にメインCPUやサーボCPUの電子部品が焼損したり、基板のパターン(箔)が焼け切れている物を見る事もあります。orz
今は、まだDC電源とメインCPUやサーボCPUを交換すれば修理できますが、1年後、1年半後にメインCPUが豊富にあるかは、保証できません。
補修部品が無くなったらロボットの復旧は不可能です。焼損した基板の修理は難しいですし、10年、15年前の電子部品が確保出来ないでしょう。
だから、ラストメンテとしてパワーサプライ交換をお勧めしています。
(^-^)/
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